もしもご家族のどなたかが亡くなられたときは…。
悲しいお気持ちを抱えたまま、たいへんな事だとは思いますが、やらなくてはいけないことが数多くあります。
一昔前までは、ご近所の葬儀に詳しい方がいろいろと取り仕切ってくれたようですが、現在では葬儀社の従業員がお手伝いすることが多くなっているようです。
亡くなられた方のご自宅では、まず、神棚から死のけがれをさけるために、神棚に白い紙を貼って封じる「神棚封じ」をします。また、ご遺体を安置するのは「北枕」とされていますが、住宅事情などにより無理な場合は「西枕」でも良いとされています。
ご遺体の枕元におく「枕飾り一式」は、たいてい葬儀社で準備しますが、その中の“団子”と“一膳飯”はご用意ください。故人があの世へと歩く長い旅路のためのものですから、残り物ではなく、新しく炊いた御飯を供えてあげましょう。
線香とロウソクは一晩中たやさないように交替で番をしますが、ご遺族は心身ともに疲れていますし、これから慌しくなりますので、できるだけ休ませるように周囲の方が配慮をしてあげてください。
出棺する際、故人の好きだった物を一緒に納めることがあります。
たまに、せっかく納めようとしている品物を、「燃やしてしまうのはもったいない」とか「まだ使えるみたいだから私にちょうだい」と言って取り上げたり、中止させたりする人がいます。故人があの世でも好きな物を使えるように、という思いやりから納めるものですから、これは見苦しいばかりでなく、ご遺族の気持ちを逆なでするものです。
「しきたり」をひとつひとつ全て挙げると、とても頁数が足りないくらいなのですが、それだけたくさんの「しきたり」があるのは、故人を心からあの世へと送るためです。
最終的な確認はお願いすることになると思いますが、葬儀の細かい「しきたり」については、葬儀社等に聞いていただければご心配いらないと思います。喪家の方はこれから多数の弔問客のお相手や、様々な準備を控えています。「こんなときに…」などと思わずに、まずは心を落ち着けて、体調を整えるようにしてください。

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