葬儀

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動物にだって魂がある

動物も、共に暮らす家族の一員です。

佐藤さんのお宅のマロンは、17年、一家と生活を共にしてきた犬です。特に、一人息子であるタケシ君にとっては、兄弟であり、親友のような存在でした。

マロンが佐藤さんの家に来たとき、タケシ君はまだ5才でした。それから、月日はどんどん流れていって、タケシ君は大学4年生になりました。子供の頃は、一緒に転げまわって遊んだマロンも、いつしか一日中寝てばかりになって…。

犬の時間は、人間の何倍も早く流れていきます。マロンにも、お別れの時がやってきました。佐藤さん一家に見守られ、タケシ君のヒザに頭をのせ、なでられながら、静かに息をひきとったそうです。

「マロンと、ちゃんとお別れがしたいんです」葬儀の話を持ってきたのはタケシ君でした。

今では珍しくない動物を専門とした葬儀社も、地方の小さな町に、未だそういった葬儀社はできていませんでした。
火葬のみ、動物を専門とした所がありましたので、あとは趣旨をご理解いただき、お経をあげて、お骨を納めてくれるお寺を問い合せ、日程を調整しました。

葬儀には、大勢の人がマロンにお別れを言いにきてくれました。親戚やご近所の方をはじめ、マロンの散歩で知り合った人たち、マロンと一緒に遊んだタケシ君の友人たち、そして…。

マロンは、17年の生涯で3回の出産をし、14匹の子犬をこの世に残しました。14匹の子犬は、それぞれ犬好きな方のところへ貰われて行き、マロンの葬儀には、その家の方たちも皆、集まっていました。

大きくなった子犬の写真を、マロンの遺影に向けて、「ほら、マロンの子だよ。大きくなったでしょ。元気にしてるから安心してね」と話しかけていました。

マロンの葬儀を見ているうちに、「人間の葬儀と、気持ちのうえでは何も違わないな…」と思いました。ここに集まっている人たち全員が、マロンと何かしらの絆を持っているのです。

タケシ君の挨拶は、「今日は、マロンのために有り難うございました。マロンを通して、いろんな人と知り合うことができました。マロン…」と、最後の方は泣いてしまって続きませんでしたが、みんなも泣いていました。マロン、本当にありがとう…って言いたかったのだと思います。

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