回向(えこう)は、死者の安らかな成仏を願って供養、法要をおこなうことを言います。
文字にある“回り差し向ける”という意味は、僧侶や私たちの読経などによる善行、それらによって修められた功徳を、死者の霊へ差し向けて分け与える、ということになります。
ただし、浄土真宗は回向に対する考え方が違います。「私たち人間には他へ分け与えるほどの功徳は備わっていない、阿弥陀如来の慈悲の力によってのみ救われる、私たちにその力を及ぼして頂くことに感謝する」とされ、阿弥陀如来から私たちに向けられる形となります。
読経のあとには“回向文”を唱えますが、回向分とは、仏様を称え、先祖への感謝の心をもち、功徳を他者へも回し向けていただけることをお祈りする文のことで、通常、回向文のあとに各宗派の仏様の名前を唱えます。
また、お経は唱えるだけでも功徳となる、とされています。
意味まで理解するのはとても難しいと思いますが、“言葉には言霊が宿る”といわれるように、言葉として声に出して発すれば力となりうるのです。

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