難解で、長く続く話しを「お経みたい」と例えたりしますね。確かに、難しい漢字が並んだお経は、さっぱり意味がわかりませんし、そもそもなぜ漢字で書かれているのでしょうか?
「お経」は正式には「一切経(いっさいきょう)」といい、今から2600年前のインドで、“お釈迦様”がたくさんの人々のために行なった説法を、弟子たちが書き残したもので、その数は7000巻余りと、膨大なものとなっています。
その後、お釈迦様の教えは中国へ伝わり、インドの言葉から当時の中国語に翻訳されました。日本に伝わってきたのは中国語に翻訳されたものですので、漢字で書かれているのです。
私たちがふだん「お経」を耳にするのは葬儀の時しかありませんので、「お経は死んだ人のためのもの」と思っている方が多いと思います。ですが、お釈迦様が説法をされたのは、「生きている人間に対して」であって、死んだ人は対象にしていません。お経の内容は、悩み、苦しみながら生きている人間のために、お釈迦様が善い方へと導くために行なった説法を、弟子たちがまとめたものです。
現代の日本では、今時のわかりやすい言葉に訳された「お経」の本も販売されています。
2600年の時を経ても、心に通じるものがあると思うので、一度、目を通してみるのも良いかもしれません。

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