「白木祭壇」が広く普及したのは昭和に入ってからのことです。
火葬の浸透など、葬儀のあり方が変化し、それまで主流だった葬送方法、「野辺送り」は姿を消してゆきました。
白木祭壇は、さまざまな部品から成り立っていますが、野辺送りの頃に使われていた道具と、経典のいわれをもとにつくられたものです。
祭壇の最上部にある輿(こし)は、「野辺送り」のときにつかっていた棺を入れる「輿」をあらわしたものです。
四華花(しかばな)は、お釈迦様の入滅のときに、いっせいに白花を咲かせてお釈迦様の体のうえに舞い降りたという“沙羅双樹”をあらわすもので、野辺送りにも欠かさず使われていました。
六灯(ろくちょう)は、夜おこなわれることが多かった葬列には、提灯の灯りが必要だったことと、生まれ変わりの“六道輪廻”から由来して、六つの灯明を設置しています。
須弥壇(しゅみだん)は、インドの世界観で、世界の中心と考えられている神聖な須弥山から由来したもので、お寺ではこの上にご本尊を安置して、荘厳(しょうごん)するものです。

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