葬儀の費用を負担し、運営に責任を持つ人のことを「施主」と言います。
大部分の葬儀では、喪主と施主は同一人物ですが、喪主が未成年、または高齢の場合は、施主を別にすることがあります。また、社葬では、費用を負担する会社側が施主となり、遺族側が喪主となることもあります。
「施主」は「布施をする人」から出来た言葉です。今では、お寺へ支払う費用のように思われている布施ですが、「見返りを求めず、自分の持つものを他人に分け与えること」が本来の布施なのです。“六波羅密”という心の修行の中で、一番最初に挙げられているものが“布施”ですが、他人に分け与えるものは金品だけではありません。
財力がある者はお金や衣食住を施す“財施”を行ないますが、仏の教えを説くことを“法施”、人の心を慰めて怖れを取り除くことを“無畏施”といい、自分が出来ることを、見返りを求めずに、他人を思いやって施すことが布施なのです。“和顔愛語”というのは、“いつも笑顔で、相手に優しい言葉をかける”ということですが、これも人の心を慰める立派な“布施”なのです。

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