現代では、仏事の際にお寺に納めるお金を「お布施」と言いますが、本来は意味が異なるものです。
布施とは、サンスクリット語で“ダーナ”といい、「何も見返りを求めず、自分の持つものを他人に分け与えること」を意味する言葉です。
布施には財施・法施・無畏施の三種類があります。
財施が金品や衣食住などの財を施すこと、法施は仏の教えを説くこと、無畏施は慰めの言葉をかけ、心から怖れを取り除くことで、お金や物だけではなく、仏の教えを説くことや、ニコニコと笑顔でいること、優しい言葉をかけることも「布施」なのです。
仏の教えを説く僧侶が私たちに施すのが法施、私たちが施す金品が財施にあたります。
布施の相場は?という話題がよく取り上げられますが、これは、いつのまにか「布施はお寺に支払う料金」のように考えられているためです。
中には「布施」の金額を決めているお寺もあるようですが、「その人の持てる範囲のものを施す」のが布施ですから、一律にするのは少々無理があるのではないでしょうか。

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