「霊柩車」とは、ご遺体の搬送をおこなう自動車のことです。
「貨物自動車運送事業法」により、運輸省の許可を得ていない葬祭業者が、ご遺体の搬送をおこなって料金を受け取ると法律違反となります。
業者が「遺体搬送の料金は受け取っていない」としても、「遺体搬送」は葬儀費用に含まれるものとみなされ、やはり、違反とされます。
霊柩車がつかわれはじめたのは大正時代に入ってからですが、これは、それまで主に行なわれていた葬送方法である「野辺送り」が廃止され、火葬が急激に広がりをみせてきた頃でした。
以前よく見かけた霊柩車は、「宮型」と言われるもので、「野辺送り」のときにお柩を入れていた輿(こし)をあらわしています。
最近では、外観は霊柩車とはわからない、シンプルな「洋型」を希望する人が増えていて、遺族も一緒に乗ることができる「バス型」もあります。
病院から自宅まで、ご遺体を搬送する車を「寝台車」とわけて呼びます。
それは、霊柩車が“ご遺体が入れられた柩”を埋葬地へ葬るための「野辺送り」がもとになっているからです。

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