「蓮華」は、蓮(ハス)の花のことです。
蓮の花は、お寺の庭園で見かけることが多いと思いますが、それは仏教にとって蓮が特別なものだからです。
蓮は水生植物ですから、水泥の中に根をおろします。
濁った泥水の中からスッと茎をのばし、やがて清々しく美しい花を咲かせる蓮の姿が、仏教の教えに通じるところがあるといわれる所以です。
サスクリット語で白い蓮の花をブンダリーカ、音訳されて分陀利華(ブンダリカ)といいますが、阿弥陀仏を心から信心する人のことを「人々の中の分陀利華」と讃えています。
「於泥不染の徳」という言葉もあり、ここで言う「於泥」は煩悩の多い俗世界をあらわし、その中に身をおいて、たゆまぬ信心をもって阿弥陀仏を礼拝する姿を、蓮にたとえて言ったものです。
余談ですが、水面から50~100cmほど高く伸びて花を咲かせるのが「蓮」、水面上で花を咲かせるのは「睡蓮スイレン」で、別の品種です。
「蓮の花」として販売されている水に浮くタイプの造花は、正確に言うと「スイレン」なんですね。

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